松田聖子の四半世紀

松田聖子である。
昨日私はテレビをつけるたびに松田聖子を目にした。
朝めざましTVつけたら松田聖子。夜マシューTVつけたら松田聖子。
一日におけるテレビ視聴時間２時間弱に占める松田聖子率の高さは近年まれにみるものがあった。
一体これはどういうことなのかと。今日は何故松田聖子なのかと。

まあ、疑問に思うまでもなく、新曲の発売日だったらしいんよね。
私はあまり松田聖子関して明るいワケではないのでよく分からんが、多分この人が新曲出すとかかなり久しぶりなんじゃなかろうか。
途中娘のSAYAKAがデビューしたとかいって話題になった時期もあった気がするが、その間母親の方は目立った活動してなかったように思うがどうなんでしょう。毎年恒例のクリスマスディナーショーとか以外は。

それがここに来て新曲である。
早朝をも厭わずプロモーションの為のテレビ出演をこなし、バラエティーにも顔を出し、更に所属レコード会社であるソニーミュージックの朝礼だか何かにまで出席して挨拶したとかしないとか。
何か知らんが松田聖子、勝負に出たなという感じがする。

思えばこの人、私が中学生になるかならんかって頃からアイドルやってたワケである。
おそらく当時からファンだったって人が芸能人の中にも多数潜伏しているんだと思う。昨日の藤井隆史もそのくちだったし。あとうたばんの馴れ合いが鼻につく石橋なんかもきっとそうよね。
かつて私の好きなレピッシュのMAGUMIも雑誌の記事で、「あなたにとってのアイドルは？」みたいな質問に対して「松田聖子」と答えていて、理由の一つに「やっぱ彼女はいい曲もらってる」ということも挙げていたように記憶する。
ま、今時レピッシュとか言ったって誰も分かってくれんやろうけど。元ちとせの「ワダツミの木」とかのプロデューサー・上田現がいたバンドなんよ。ワダツミが売れた直後にバンド脱退するという絶妙なタイミングが何とも言えんかったんですけど。まあ、そんなことはどうでもいい。

確かに当時の松田聖子、曲提供してるアーティスト陣がすごかった気がする。私が思い出せる範囲では財津和夫、大瀧詠一、松任谷由美（呉田軽穂名義）、細野晴臣。うむ。字面眺めるだけでも豪華メンバーという感じがする。
あと曲の出来がいいのもあるが、やっぱ松田聖子って歌うまいと思う。
CD出してちょっと売れたってだけで歌姫扱いされる歌姫大廉売状態の昨今、本当に上手いと感じる人って殆どいやしないワケである。特に音感とリズム感悪い人が多いもん。
発声は訓練でかなり上達出来る種類のものと思うが、音感とかリズム感って元々備わってるものによるところが多い気がするし。
一体この歌姫達の中のどれほどの人が今後１０年、２０年に渡って歌姫と呼ばれ続けることが出来るのかと考えた時、今尚松田聖子が存在し得ることの偉大さをおのずと知ることになるのではないかと。

けど４０過ぎてアイドル扱いされてるのもスゴイ。有無を言わさず「聖子ちゃん」で通ってしまうところに畏怖の念を感じるわーマジで。
ここまで振り切れた存在だと好き嫌いの対象というより興味の対象にしかならんのだが。
取り敢えず渾身の一曲「逢いたい」のチャートアクションに要注目である。
ちなみに私は松田聖子の曲では「制服」と「SWEET MEMORIES」が好きです。