ドラマと映画

世間でどれだけヒットしているのか具体的には知らんのだが、多分すっごい売れてるハズである、「世界の中心で愛をさけぶ」。なにしろ映画まで今公開されてるくらいだし。
いつもの如く、こういう爆発的に売れた本を売れる前に読むのはいいが、後追いで読むことだけは絶対にしないと決めている私である。もうすっごいしょーもない意地なんだが。
なんでこの本に関して語るべきことは何も持ち合わせないわけだが、なんや、今度はドラマ化までされるらしい。
ドラマ化ねえ。
大ヒット小説の映画化、続いてドラマ化という例といえば、まず渡辺淳一の「失楽園」が思い出されるところである。別に思い出したくはないが。
あと林真理子の「不機嫌な果実」も映画とドラマの両方やってた気がする。

多くの人が抱いているイメージだと思うが、なんか、同じ原作を映像化するとして、映画に比べてドラマの方が3割安みたいな感じはしないだろうか。それこそ「失楽園」がいい例ではないかと。
何しろ主演女優が映画→黒木瞳、ドラマ→川島なお美である。非常に分かりやすい3割安っぷりである。
その点「不機嫌な果実」の方は映画→南果歩、ドラマ→石田ゆり子で甲乙つけがたい気がする。相手役も鈴木一真岡本健一とビミョーなトコついてるし。
まあ内容についてはどっちも見てないからどうやったか知らんけど。

そして今回の「世界の中心で愛をさけぶ」である。
主演は映画が大沢たかお、ドラマが山田孝之
何と申しましょうか。これまたどっちも絶妙な地味さで、製作側のあくまでもストーリーの良さで勝負してやろうという自信が垣間見られるような気がする。っつーか原作の売り上げ部数にぶら下がってるだけなんじゃねえかっていう感も否めないが。なんか、実はすごい失礼なことを書いてます。

で、原作も読んでないし映画も見てないし(見るつもりもない。なんぼ行定監督でも)ドラマも多分見ないであろう。
何故って、泣ける話とかとても見る気がしないからだ。
泣ける話をすすんで見て泣くという行為はすっごい消耗するんよ。もうこれ以上心に消耗するだけの余地とか残ってないっていう。
けど今やってるドラマもやたらと泣ける系が多い気がするのだが、なんで一本たりとも今ドラマとか見てないんだが、実はそれだけ世間一般には心に消耗する余地がある人が沢山いるってことなんでしょうか。
意外とゆとりがあるよねー日本。とても小学生女子同士で殺人事件が起こるほど世知辛いとは思えん。

ちなみにこの片山恭一という作者、福岡在住なんやね。もう全然知らんかったわー。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/hakatawan/h_main.htm
九大農学部で農業経済ってことは鮎川誠の後輩やん。
ロックの大御所とベストセラー作家。九大農学部、侮り難し。