(We Will)ROCK YOU!

azoofc2004-06-05

ペプシの新しいCMである。
http://www.pepsi.co.jp/menu.html

どうだろうこのメンツ。ビヨンセブリトニー・スピアーズ、ピンクである。当代きってのアメリカン・セクシー・ダイナマイツである。ダイナミック・ボンバーである。何か自分でも意味分からんけど。

このCMに関してはもう随分前、おそらく米国でオン・エアーが始まった頃に「とくダネ!」でデーヴ・スペクターが紹介していて、その時は日本でのオン・エアーは未定と言ってたのだがさすがにこの豪華ラインナップとあらば日本としても使わんワケにはいくまい。
正直私的にはブリトニーの代わりにクリスティーナ・アギレラを使って欲しかったけど。まあ、別にそんなことはどうでもいい。

ところでこのCMの設定である。
古代ローマのコロシアムということで、映画「グラディエーター」を思い出す人は多いかと思う。おそらく製作者としても「グラディエーター」を参考にしているのではなかろうか。
そしてもう一つ、私は声を大にして言いたい。このCMにはもう一つ参考にした映画があるのではないかと。
そう、それは「ロック・ユー!」(原題「A KNIGHY’S TALE」)。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005USPO/249-3315439-5596305

こっちの舞台は中世ヨーロッパ。貴族の間で行われる馬上槍試合の会場、QUEENの「We Will Rock You」にのせて観客達が「ドンドンパンッ」というリズムを奏でるのである。まさにCMと同じ状況。
私は最初このCM見た時、「グラディエーター」より先に「あー、『ロック・ユー!』やん」と思ったのだが、他にそういう人はおらんのか。いや、きっといるはずだ。
だって「ロック・ユー!」隠れたコメディの名作やもん。名作って言い方はちょっと違うかもしれんが、あんま評判にならんかった割にはかなり面白いもん。
もう私とかこの映画以来、チョーサー(←「カンタベリー物語」)役だったポール・ベタニーに大注目である。
あの世界史で習うチョーサーってこんなお調子者で口が達者な甲斐性なしの博打打ちやったんかいっていう。それがフィクションであるとかそういうことは関係なく、脇にも係わらずキャラクターとして相当印象的であった。
しまいにゃ黒太子エドワードまで出てくるし。しかもかなりオイシイ役回りで。
音楽は他にもデビッド・ボウイとか、QUEENロビー・ウィリアムスをヴォーカルに迎えた「We are the Champions」とかだし、あと衣装がローリング・ストーンズのツアー衣装を参考にしてたりで、そういう面から見ても中世と「ロック」が絶妙にマッチした映画である。

と、いうワケで、要は「ロック・ユー!」は面白いというコトです。全然ペプシのCMとかどうでもいいっていう。