天国の口、終わりの楽園

azoofc2004-06-21

こないだの週末、「ハリー・ポッター」の最新作が公開になったらしい。
らしいって、要するに私の中では「ハリポタ」とはそれくらいの認識でしかないということなのだが。
いや、別にどうでもいいとかそういうワケではない。前2作もビデオでは見ている。ただ世間的な盛り上がりに比べれば、特に思い入れもないということである。

けどこの映画の子役達がそれぞれ期待通りの味を出しつつ成長している姿は好感が持てる。
ダニエル・ラドクリフのような、単純に「かわい〜」といえるタイプじゃない子役は成長したあとのギャップが少なくていい。
ハーレイ・ジョエル・オスメントを見よ。案の定きっついことになりつつあるではないか。
まあ、そんなことはどうでもいい。

で、そんな「ハリポタ」であるが、実は最新作に関しては前作までに比べて興味を持っているのである。
何故なら監督がクリス・コロンバスからアルフォンソ・キュアロンにかわっているからだ。
クリス・コロンバスは「9ケ月」とか「ホーム・アローン」を撮った人で、私の中ではちょっとメルヘン寄りの監督というイメージがあり、実際「ハリポタ」の前2作はそんなイメージ通りでもあった。
しかし「アズガバンの囚人」の監督アルフォンソ・キュアロンは「大いなる遺産」や「天国の口、終わりの楽園」を撮った人である。
私としてはこの2本、かなり毛色の違う作品だと思うのだが、両方に共通するのは何だろう、大人にしかわからない胸キュン、とでも言おうか。それってある意味メルヘンとも言えるのかもしれんが、決して子供向けのメルヘンではない。
で、私は両方好きなのだが、特に「天国の口、終わりの楽園」はかなり好きかもしれん。

http://www.gaga.ne.jp/tengoku/

好きな映画の名前を挙げろと言われた時にすぐに思い浮かぶ作品ではないのだが、いつまでも印象に残り続け、しかも時間がたつにつれてせつなさの感触だけは鮮明になるというタイプの映画。
ついでに主演のガエル・ガルシア・ベルナルがカッコイイし。
まあ、色んなところで評価の高い映画なんで私が色々書くまでもないのだが、感想をひと言で表すならば、やっぱ
はしゃぎ過ぎた夏ほど終わりはあっけなく、そしてせつない
というところではないかと。
なにしろキャッチコピーが「もう会うこともない」である。あー思い出しただけで泣きそう。
そんな少年達の痛いほどせつない瞬間を描いた監督が、子供から着実に少年になっているハリー達をどう撮っているのか非常に興味がある私だ。
と、言いつつやっぱ、人でごったがえした映画館でまでは見たくないんよねえ・・・