東京湾景の誤算

今クールの月９の数字の落ち込み幅がスゴイらしい。
月９どころかドラマ自体をもう何ヶ月も見てない私であるが、何かよく分からんがついこの「東京湾景」とやらは見てしまったんよ。しかも２週連続で。
そう言うとまるで近頃盛り上がりっぱなしらしい韓国ブームとやらにのっかってるヒトみたいだが、実際のところの私は「冬ソナ」どころか韓国ドラマを一本たりとも見たことがない。
なんせ飛ぶ鳥を落とす勢いのヨン様の名前がペ・ヨンジュンであることすらつい最近まで知らんかったくらいだし。
それヨン様じゃないやん。ぺ様やん。ま、それはいい。

でまあこのドラマの視聴率が芳しくない理由を世間一般のメインストリームからはズレた感性の持ち主である私が偉そうに分析してみた。
まずフジは現在の韓国ブームを熱烈に支えている層と月９を支持している層は必ずしも一致しているワケではないということを見落としているのではないか。
ヨン様見てうっとりしている人が、まるで浅野忠信みたいな、あからさまにニュアンス系に属すると思しき和田某とかいう知らん人を見てうっとりするのかというコトである。
逆に月９を支持する層は、ここぞというところで流れる韓国語のベッタベタなバラードにうっとりするであろうか。うわ、くっさーとか思わないのであろうか。
まあ、これだけでもなんかフジ、ズレとるなあと私などは感じるワケである。

他にも話には直接関係ないが、あの仲間由紀恵とソニンが姉妹という設定には無理在り過ぎなんじゃないかとか、何でやたらと和田某の銭湯全裸シーンが水戸黄門の由美かおるの入浴シーンばりに出てくるのかとか疑問も多い。

「セカチュー」とかいうピカチューと見紛うかの如き略語まで流通している「世界の中心で愛をさけぶ」にしろ「冬ソナ」にしろ、私は見たことないから何とも言えん立場にあるが、世の中の多くの人達は純愛だとか障害のある恋だとかに果てしない憧憬を抱いているように思える。そもそも純愛って何だと私などは問いたくなるワケだが。
けどまあそういうのに憧れるってのは、結局自分自身に余裕があって満たされているからじゃないのかと思ってしまうのだがどうだろう。
障害があるほど恋は燃えると言うが、そして実際それは否めない面もあると思うが、建設的に考えたら恋に障害とかない方がいいと思うけどね。
実際障害がある恋とかしている人が仲間の
「自らの命を絶ってもいいと思うような恋がしたいと思った」
とか何とかいうセリフ聞いたらおそらくぐったりすると思う。
ま、未来のこととか何も考えなければ純愛も障害のある恋も結構なんだろうが。