プロ野球選手とオリンピック

日々人並みにアテネオリンピックを眺めている私である。
連日「史上最高のメダル数なるか!」とかハイテンションではしゃいでいるテレビ番組にはうんざりしつつも頑張ってる選手達本人にはそりゃ取れるもんならとって欲しいと思うワケである。それを目標にこれまで常人では考えられないほどの努力を重ねているのであろうし、色んな犠牲も払っているであろう。
そしてオリンピックを見ていて感じるのは、やっぱ努力した天才には叶わないという、至極まっとうなことである。(例:タワラさん=谷亮子)また天才だからこそ常人以上の努力すら努力と感じることなくこなしていけるのかも知れぬ。
そして人並み以上の努力をした人だからこそ常人では味わうことの出来ない歓喜を味わうことも出来るんだなあと。やっぱ人生ペイした分しか返ってこないんだなあと。テキトーにしか生きてないとテキトーな喜びしか得られないって事なんでしょうかねえ。
けど非情なところはペイした分しか返ってこないが、ペイした分に見合うものが必ず返って来るとも限らないというところじゃないだろうか。ま、今日の野球銅メダルに対してもなんとなくそんなことを感じたのだが。

その野球であるが、何が印象的って、あの選手達がシーズン中には見せない熱血プレーを繰り出すところである。高校球児ばりに一塁ベースにヘッドスライディングするとか有り得んもん。
あとベンチで身を乗り出して味方の好プレーに歓喜する姿とか心底嬉しそうだし。あれ見ているとしみじみ思った。あーみんな職業としてではなく野球が好きでたまらない人間として試合してるんだなーと。
思えばシドニーでメダル取れなかった時、中村ノリが泣いていた。そしてダイエー松中はシドニーから帰って来てしばらくは野球をやる目的意識を見失い、燃え尽き症候群のような状態に陥っていたと言っていた。
なんか上手く言い表せんが、プロ野球選手にとってオリンピックっていうのはそういう存在なんだなあと。野球少年だった自分を思い出す夢の舞台とでも言うのだろうか。
それだけにオリンピック前城島が言っていた「アマチュアの人達の夢を奪ったワケですし・・・」云々というセリフは重い。
余談として、楽しそうといえば特に巨人の上原とか高橋由伸とかって巨人でやってる時に比べてホント楽しそうに見えたのは気のせいであろうか。

そんなシドニー組が留守の間にダイエーは大変なことになっており、今日とかオリンピックの試合で和田−城島のバッテリー見ながら「はよ帰って来て〜」とか切に願っていた私である。なんとか昨日今日と2連勝してはいたが、どうも破壊力に欠ける感は否めんし。
けど今日は逆転タイムリー打ったムネりんのヒーローインタビュー見れたんでよしとする。いやー相変わらずムネりんはかわいいし声カッコイイし目の保養になるわー。
髪の毛がビミョーに不精で伸びた感じになっており、そこがまた若干顔付きを大人っぽく見せて良かったんよ。ここらへん丹念にグルーミングされた小奇麗なだけの男の子より(例:ジャニの若い連中)、男前が(徹夜明けとかで)ちょっとくたびれたのアンニュイさを漂わす感じに魅かれるマニアックな私ならではの着眼点ですのであんま気にしないで下さい。