21世紀のボンド

azoofc2009-02-06



ジェームズ・ボンド役がダニエル・クレイグになって二作目になる「慰めの報酬」を見た。
勿論、予習のために、「カジノ・ロワイヤル」をDVDで見た。
カジノ・ロワイヤル」の公開後2年が経過しているので、
公開直後に見た人とかは、もう一回予習せんと、話がつづいとるけん「慰め〜」だけ見てもよくわからん可能性があるとかテレビで稲垣吾郎香取慎吾も言っていた。
結果、やっぱり予習しとって正解と思った。
っていうか、予習しとっても間があいたらビミョーにわからんくなっとる部分も出てくるくらいであった。
そういうトコひとつとっても、ダニエル・クレイグ以前の007とは趣が全く違うと思う。



何でかよくわからんが、これまでも007シリーズは殆どの作品を見ていて、それなりに面白いと思っていた。
しかし、「カジノ・ロワイヤル」からの007は、今までのシリーズとは別物だ。
しかも相当面白い。
ぶっちゃけ、旧シリーズ(勝手に旧呼ばわり)より私的には面白い。
けど、映画評とかじゃ、おじさん達にとっては今までのボンドとあまりにもイメージ違いすぎて、
それがちょっと寂しいらしい。
まあ、それはそれでわかる。



多分、旧シリーズのボンドは、おっさん達のファンタジーだったんじゃないかと。
年をとっても超脂ノリノリでダンディー、女にモテモテみたいな。
色んな秘密兵器もいっぱい出てきて、少年の気持ちを忘れないみたいな。
新シリーズになってからは、おっさん達のファンタジー一切ナシやし。
ひたすら超クールなボンドが鍛え上げられた身体でアクションキメまくるという。
妙な秘密兵器とかひとつも出てこんっていう。
出てくるのは現実的にハイテクなソニー製品だけみたいな。
そこら辺の変化が、おっさん達にとっては寂しいんかもしれんねえ。
まあ、ダニエル・クレイグ版ボンドは、ある意味「ボーン・アイデンティティー」シリーズのジェイソン・ボーンみたいなカンジやもんねえ。



そんなボンド像の変化は、おっさん達にとっては若干の寂しさにつながっとるんかもしれんが、
確実にもう少し若い層からは支持をされるもんじゃないかと思うのだがどうだろう。



黒髪にムナゲーから、金髪碧眼ムナゲーなしへ。
ブランドのイメージで言えば、ダンヒルからグッチにかわったボンドの方が、
若い層にはクールに写ると思うんやけど。



ちなみに、私は「カジノ・ロワイヤル」のラスト、
スーツに機関銃のボンドがあの名台詞を言う場面がすごい好きです。
これぞ英国の諜報部員って感じです。