正しい英語とは
得意のはずが…麻生さんの英語、米側「聞き取れない」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090225-OYT1T00827.htm
一瞬またアサヒかと思ったが、読売であった。
いやさ・・・だけんさ・・・
もうこういう記事を立派なニュースとして書くのはいかがなものかと。
なんかもう最近はタブロイドなんだか一般紙なんか、
ニュースなんかワイドショーなんかどっちなんかわからんくなってきたよね報道する内容が。
ちゃんと記事を読むと、
こういうこと(聞き取れないと記載されること)は、ホワイトハウスの発言録では珍しくない、って書いてあるんやけど、
見出ししか見らん一般人はまた
あー総理大臣ダメやーん
とか刷り込まれていくワケである。
自分らは要求するだけで何にも義務を果たそうともしてない国民の風上にもおけん連中だとしても。
別に麻生総理のファンでもなんでもないが、次民主党が政権とったとしたら、
待ってましたとばかりに今度は一斉に小沢一郎のスキャンダルだの書きたて、揚げ足取りはじめるのがマスコミやけんねえ。
そんなクレーマーとどこが違うんかよくわからんマスコミにいい気はせんっていう。
そんで、政治とかに経済の話に関してはものすごいネガティヴな言い方しかせんくせに、
スポーツの話になると、びっくりするくらいポジティヴになるのがまたすごい。
「円高が進むと輸出業にとっては大きなダメージです」
とか眉間にしわ寄せて言いよったのが、若干円安方向になったら
「日本売りが加速していると言うことですね。深刻な事態です」
である。
いいやんあんたこの前円高はいけんって言いよったやん!って思わずテレビに向かって突っ込みたくなるっていう。
なのにWBCネタになるともう前向き前向き。
オリンピックでもサッカーのワールドカップでもそうやけど。
一体何のための報道なんやろう・・・スポンサー?
ついでに麻生さんの英語が通じんかったネタに関して私の思うところを。
以前、英国の地方都市マンチェスター出身・オアシスのギャラガー兄弟がツアーで米国に行った時、
テレビで自分らのインタビューに字幕がついたのを見て激怒したそうである。
オレ達がしゃべってるのが英語なんだよこのアメリカ野郎が!みたいな感じで。
おそらく、マンチェ訛りの英語が、アメリカのテレビ局の人にはよく聞き取れなかったのであろう。
あと、日英ハーフのジョージ・ウィリアムス(多分英国のブリストル出身)が日本で「トレインスポッティング」を見に行った時、
何を言っているかさっぱり聞き取れなかったので、仕方なく日本語の字幕を見たと言っていた。(トレスポは全編ゴリゴリのスコットランド訛りらしい)
その時に、スコットランドの英語とアメリカの南部のオレゴンとかの英語じゃ、日本の鹿児島弁と江戸時代の東北弁くらい違うからお互いわからないと言っていた。
現代日本人でも、例えば北野武の日本語なんかは、九州ネイティヴの私には結構聞き取りにくい。
映画で言えば、全編ド博多弁やった「ロッカーズ」が、横浜の人には何言いよるか分からん所だらけやったって話やし。
そういえばデーブ・スペクターは英国のウィリアム王子の英語を変なアクセントって言いよったしね。
もうすごい失礼。
デーブの英語もよく変って言われよるけど。
まあ、要するに、英語の発音がどうこうって話は、結局はそういうコトって思うんよね。
正しい英語のアクセントや発音をCNNの英語だとすると、英国はもちろん、オーストラリアやシンガポールやケニアのは正しくないのかと。
英語を公用語にしとる国とか世界中にあるんやけん、そこそこのオリジナルな英語があって当たり前やろう。
そんでそれぞれお互いに聞き取りにくいのも当たり前なんであって。
私個人の感想も、麻生さんの英語は語感として美しいとは感じんけど、だからといって、いちいち揚げ足とるほどのコトじゃないと思うけどねえ。
語感をどう感じるかとかも個人の問題やし。
マスコミも、麻生総理の英語が聞き取れんかったって書かれたとかいう報道するくらいなら、世界での英語について、もっとこう、日本人のコンプレックスをなくすような話をしてくれた方が有意義と思うんやけどね。
日本人には日本人の英語がある。
英語がしゃべれる、できるコトが目的やないで、英語を生かして何をするかが大切だって話を。