It's written
格差社会だの派遣切りだの未曾有の大不況だのと世知辛い昨今の日本ですが、
「スラムドッグ・ミリオネア」見ると、ホント、そうは言ってもまだまだ日本は平和なんだなと思わされますよ。
インドとか元々のカースト制度のせいかどうかはわからんけど、どんだけITで経済成長とか言ったって
まだまだちょっと気を抜いたら即死亡みたいな人生が当たり前のように存在しているんだなあと。
もちろん、映画の中で描かれていることが事実を反映しているかどうかわからんし、
事実として存在しとることの一部かもしれんし、現実からは全くかけ離れたものかもしれん。
けど先頃子役やった子らがホームレスになったってニュースになっとったよね。
多分都市開発のあおりなんと思うけど。
そんな日本人の私から見たら悲惨で過酷な彼らの人生やけど、
もうあんな毎日なら死んだ方がマシとか思うような所も多々あるけど、
それでも彼らはタフに生き抜いていくんである。素晴らしい。
映画の前に、
「生きてるだけでまるもうけ〜」
ってジョージアのCMが流れたけど、まさか映画の本編とそのセリフがリンクするとは思わんかったわい。
けど、この映画ってあくまでもテーマは
「愛と運命」
なんよね。
ちゃんとハッピーな気分で見終われるっていう。
一時期、重い上に救いようのない映画がアカデミー賞で流行った時期があったけど、
やっぱ最後は救われて終わりたいよね。
こんな不景気だからこそ。
相変わらず画像はいかにもダニー・ボイル的なアナログなザラっとした感じやったし、エグイ画とかも満載やったし、
映画の面白さ云々とは別に、よくこれがオスカー取ったなって感じはあった。
時代は変わったんでしょうかねえ。
ついでにラストは、インドとインド映画への敬意か、しっかり大人数で踊りまくってました。